TOP > Blog

Azure Site Recoveryのリージョン間レプリケーションを利用したDR構成の実現【設定編】

前回の記事では、Azure Site Recoveryのリージョン間レプリケーションの特徴やそのプロセスについてご紹介しました。

今回と次回の2回に分けて具体的な設定手順と注意事項をご紹介します。

なお、執筆時点では本記事でご紹介する機能はプレビューです。正式リリース時の内容と異なる可能性がありますのでご注意ください。


1. Recovery Services コンテナーの作成

すべてポータルにログインしての作業となります。

まず、左ペインメニューから[その他のサービス] ⇒ [Recovery Services コンテナー]を選択します。

 左ペインメニューから[その他のサービス] ⇒ [Recovery Services コンテナー]を選択

 [追加]を選択します。

[追加]を選択

名前、サブスプリクション、リソースグループ、場所をそれぞれ入力して[作成]をクリックします。

名前、サブスプリクション、リソースグループ、場所をそれぞれ入力して[作成]をクリック

フェールオーバー時はコンテナー内の情報を元に処理が実行されるため、ソースとは異なるリソースグループ、リージョンにコンテナーを作成する必要があります。

ここでレプリケートしたいVMと同じリージョンを選択してしまうと後のレプリケーションの設定で対象のVMを選択できなくなりますのでご注意ください。

 

2. レプリケーション構成の設定


[Recovery Services コンテナー]から作成したリソースを選択します。

 [Recovery Services コンテナー]から作成したリソースを選択

この時、ポータルの言語、地域設定をそれぞれ[English],[English(World)]に変更してください。後の設定で英語表記でないと選択できない場面があります。

おそらく一般公開(GA)される際には修正されていると思います。

[Replicate]を選択します。

 [Replicate]を選択

ソース環境を設定します。

Azure or オンプレミス、場所、デプロイメントモデル、リソースグループをそれぞれ入力して[OK]を選択します。

Azure or オンプレミス、場所、デプロイメントモデル、リソースグループをそれぞれ入力して[OK]を選択

レプリケートしたいVMを選択して[OK]をクリックします。

レプリケートしたいVMを選択して[OK]をクリック

ターゲットのリージョン、リソース、レプリケーションポリシーを選択して[Create target resources]をクリックします。
※ターゲットリージョンはソースリージョンとペアになっているものを選択してください。

(参考記事) ビジネス継続性とディザスター リカバリー (BCDR): Azure のペアになっているリージョン

① ターゲットのリージョンを指定、② リソースグループなどを予め作成しており指定したい場合はここから変更、③ 名前、復旧ポイントの保持期間、アプリ整合性スナップショットの頻度をデフォルトから変更する場合はここから変更

① ターゲットのリージョンを指定します。

② リソースグループなどを予め作成しており指定したい場合はここから変更します。

③ 名前、復旧ポイントの保持期間、アプリ整合性スナップショットの頻度をデフォルトから変更する場合はここから変更します。(下図参照。後で変更することも可能です)

 名前、復旧ポイントの保持期間、アプリ整合性スナップショットの頻度をデフォルトから変更する場合はここから変更

 デプロイが完了後[Enable replication]を選択します。(※有効化完了まで15分~20分ほどかかります)

デプロイが完了後[Enable replication]を選択

レプリケート有効化完了。
レプリケート有効化完了 

 

ここまでで設定は完了となります。

レプリケートの有効化完了後、データの同期が完了するとフェールオーバーボタンが有効になり、フェールオーバーが実行できるようになります。レプリケーションの状態がProtectedとなっているのがわかります。

なお、Windows Server 2016 の Small Disk イメージで同期が完了するまで30分ほどかかりました。

レプリケートの有効化完了後、データの同期が完了するとフェールオーバーボタンが有効になり、フェールオーバーが実行できるようになります

では、テストフェールオーバーを実行してみましょう。

 

3. テストフェールオーバー

[テストフェールオーバー]をクリックします。

[テストフェールオーバー]をクリック

復旧ポイントとターゲット仮想ネットワークを選択します。

復旧ポイントとターゲット仮想ネットワークを選択      カスタムを選択

カスタムを選択した場合の選択肢。

カスタムを選択した場合の選択肢

復旧ポイントについては下表を参照してください。

復旧ポイント 説明
最新(最新RPO) Site Recovery サービスに送信されたすべてのデータ(処理の完了してない最新のデータ)から復旧ポイントを作成する。最も低い RPO (目標復旧時点) を実現する。
最後に処理があった時点(低RTO) Site Recovery サービスによって既に処理された最新の復旧ポイントにフェールオーバーする。低 RTO (目標復旧時間) を実現する。
最新のアプリ整合性 Site Recovery サービスによって既に処理された最新のアプリケーション整合性復旧ポイントにフェールオーバーする。
カスタム 特定の復旧ポイントにフェールオーバーする。

 

テストフェールオーバーを実行すると、選択した仮想ネットワーク内に["コンピュータ名"-test]という名前のVMと、そのVMに関連したインターフェースが作成されます。

VMと、そのVMに関連したインターフェースが作成

テストフェールオーバーで作成されたVMにAzure上のコンピュータ名とパブリックIPアドレスは引き継がれません。
本番のフェールオーバーを実施でも同様です。パブリックIPアドレスを使用する場合は、フェールオーバー後に個別に設定をする必要があります。

テストフェールオーバーで作成されたVMにAzure上のコンピュータ名とパブリックIPアドレスは引き継がれません

テスト完了後、テストフェールオーバーで作成されたVMを削除するには、ディザスターリカバリーの[・・・項目表示] ⇒ [テストフェールオーバーのクリーンアップ]を選択します。

ディザスターリカバリーの[・・・項目表示] ⇒ [テストフェールオーバーのクリーンアップ]を選択

[テストが完了しました。…]にチェックを入れて[OK]をクリックします。

[テストが完了しました。…]にチェックを入れて[OK]をクリック

VMとインターフェースが削除されます。

VMとインターフェースが削除

ここまで見ていただいた通りテスト用のリソースが作成されるため、本番のシステムには影響がありません。

無事テストが完了したので実際にフェールオーバーする準備が整いました。

以降の作業は次回の記事にてご紹介します。

 

Click me

おすすめBlog

Azureの仮想マシンでActive Directoryサーバーを構築する際に気をつける5つのこと | 株式会社オートマティゴ

Windows Server 2012/R2を日本語化した際に出るワーニングを解消する | 株式会社オートマティゴ

Azure Site Recoveryのリージョン間レプリケーションを利用したDR構成の実現【設定編-その2】 | 株式会社オートマティゴ

Azure Site Recoveryのリージョン間レプリケーションを利用したDR構成の実現【概要編】 | 株式会社オートマティゴ

Azure上へのファイルサーバー導入:オンラインストレージサービスとの6つの比較 | 株式会社オートマティゴ

オンプレミスのバックアップサーバーのデータをAzureに保管する場合の4つのポイント | 株式会社オートマティゴ

Azure Backupを利用してオンプレミスのサーバーをバックアップするときに気を付ける2つのこと | 株式会社オートマティゴ

ファイルサーバーをAzure上に構築する5つのメリット | 株式会社オートマティゴ