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Azure Site Recoveryのリージョン間レプリケーションを利用したDR構成の実現【設定編-その2】

前回の記事では、テストフェールオーバーまでの手順をご紹介しました。今回はフェールオーバーとフェールバック手順についてご紹介します。

なお、執筆時点では本記事でご紹介する機能はプレビューです。正式リリース時の内容と異なる可能性がありますのでご注意ください。

 


1. フェールオーバー

[フェールオーバー]をクリックして実行します。

[フェールオーバー]をクリックして実行

復旧ポイントの選択はテストフェールオーバー時と同様です。
フェールオーバーを実行する際にVMをシャットダウンしてから実行するかを選択することができます。

VMをシャットダウンしてから実行するかを選択

フェールオーバー完了後、シャットダウンしてからフェールオーバーを実行にチェックを入れた場合はソースとなるVMは停止し、作成されたVMが実行中となります。
テストフェールオーバー時と同様に、Azure上のコンピュータ名とパブリックIPアドレスは引き継がれないので対応が必要です。

(ソースVM)

ソースVM

(ターゲットVM)

ターゲットVM

これでフェールオーバーが完了です。少ないステップで実行できることがわかります。

フェールオーバー後に行うべきことがあります。

2. コミット

正常な状態に仮想マシンがフェールオーバーされたら、フェールオーバーをコミットすることが可能になります。

フェールオーバーをコミット

コミットすると、サービスで使用可能なすべての復旧ポイントが削除され、[復旧ポイントの変更] オプションは使用できなくなります。逆に言うと、復旧してみたけれどシステムの状態が想定していたものとは違った、というような場合には復旧ポイントの変更ができるのですが、コミットは変更を確定することになります。

コミットすると、サービスで使用可能なすべての復旧ポイントが削除

復旧ポイントの変更が選択できなくなります。

復旧ポイントの変更が選択できない

さて、今度は元のリージョンにフェールバックしてみましょう。

3. フェールバック

ソースをレプリケーション先として、セカンダリのVMを再保護を行います。

セカンダリのVMを再保護

レプリケーション構成を設定し、[OK]をクリックします。

フェールバックのため、キャッシュストレージアカウントのみがカスタマイズ可能で、他はカスタマイズできません。

キャッシュストレージアカウントのみがカスタマイズ可能

カスタマイズでキャッシュストレージアカウントを選択できます。

キャッシュストレージアカウントを選択

再保護が完了すると、[フェールオーバー]ボタンが有効になるのでクリックします。

[フェールオーバー]ボタンが有効

過去180日の間に[テストフェールオーバー]をしていない状況でフェールオーバーを実行しようとすると以下のような警告が表示されます。

チェックを入れることで実行することは可能ですが、できるだけ定期的なテストを実施することをお勧めします。

過去180日の間に[テストフェールオーバー]をしていない状況でフェールオーバーを実行しようとすると警告が表示

復旧ポイントを選択し、[OK]をクリックするとフェールオーバー(フェールバック)が実行されます。

復旧ポイントを選択し、[OK]をクリックするとフェールオーバー(フェールバック)が実行

フェールオーバー(フェールバック)が完了すると状態が「Failover Completed」と表示されます。

フェールオーバー(フェールバック)が完了すると状態が「Failover Completed」と表示

フェールバック先となるプライマリーリージョンのVMのパブリックIPアドレスは関連付けが外された状態でフェールバックされるので、再度手動で関連づける必要があります。

以上で一連の作業のご紹介は終わりです。

4. まとめ

ここまで見ていただいた通り、非常に簡単にリージョン間でのDR構成が作成できることがお分かりいただけたかと思います。

今までオンプレミスでのDR構成を検討する際に面倒だった多くの点をAzureが管理してくれますので、プレビューが取れて一般公開となった際にはぜひ導入のご検討をいただければと思います。  

 

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