BCP対応にも!開発ツール「Outsystems」の紹介
コロナウィルスによる外出自粛対応で、急遽、在宅ワーク、テレワークなどの働き方が指示され、システム開発プロジェクトをどのように進めたらいいのかと危惧されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
開発環境によっては、リモートでのシステム開発や作業が難しく、大幅なスケジュールの見直しや対策を求められているケースもあるかと思います。
そこで、少しでもご参考になればと思い、弊社の事例をご紹介させて頂きます。
現在、弊社オートマティゴは、長年利用してきた弊社のホストコンピュータのサポート停止に伴う、システム移行を進めています。長年運用し続けているシステムを、置き換えるのは、一大イベントです。ホストのエンドサポートによる切り替え期限が迫っており、スケジュールの遅れも待ったなしの状況です。このような中、4月7日に会社からBCPが発動され、テレワーク勤務の導入にも、開発チームは、「ローコード開発プラットフォームOutsystems」で、難なく対応しております。
■クラウド型のシステム開発ツール「Outsystems」の導入
BCP対策で、システムをクラウド上に構築するケースも多いかと思います。クラウドにシステムを構築と一言でいってもなかなか簡単な事ではないですが、ご参考までに弊社のクラウドのシステム開発ツール導入の事例をご紹介します。
弊社では、「Outsystems」というローコード開発プラットフォームをAzure上に構築してシステム開発をしてます。
今回、開発基盤にローコードプラットフォームを採用したのには、期限がせまる中、少ないリソースで、より早く、また、保守・運用性に優れたツールでシステム構築する必要があったからです。そこで、選定したのが「Outsystems」というツールです。
開発-本番-運用&保守のシステムのライフサイクルをこのプラットフォーム上でカバーできます。本格導入して1年、最初は不慣れだった開発者も、2週間もすれば習得可能で、開発のスピードは、3~4倍をはるかに上回っています。
■Outsystemsの概要
- ソフトウェア開発の自動化
- ビジュアルでの高速開発
- 変更が容易
- スキル関係なく簡単に学べる
「Outsystems」は、「ローコード開発」という事で、フローチャートを書くようにしてプログラム開発をしていきます。プログラム言語を1文字1文字コーディングしながら・・といった従来のプログラム開発とは大きく異なり、ツールを組合せながら開発をしていくので、大変容易です。時には個人のスキルや、コーディングの癖など、属人化してしまうことの多いプログラム開発ですが、あらかじめ用意されているツールを組み合わせますので、個人への依存度は少なく、またプログラムのレビューもわかりやすく、後のシステム保守の容易さにおいても非常に優れています。
■オールインワンの「Outsystems」
システム開発にとって大変有効なツールとなっていますが、今回、特記すべきは、BCP対策にも非常に効力を発揮するツールであるという事です。
クラウド上にシステムを急ぎ導入!となると、何から手をつけたらいいのかと身構える部分もあるかと思いますが、「Outsystems」は、開発から本番運用までのDevOps関連機能をオールインワンで提供し、クラウド上に構築することが可能です。
開発者は、クラウド上の開発環境にアクセスし、開発を進めます。また、前述のビジュアル開発の機能に加え、開発をサポートする便利な機能が「Outsystems」には随所にあります。
例えば、本番環境でシステムを利用しているユーザーからの問合せを、チャットのような感覚で、フィードバックする機能です。こちらの機能を利用すれば、キャプチャーも送ることがきますので、開発者はユーザーと一緒に事象を検証することができ、より効率的にシステム改善を進めるアジャイル開発が可能です。
従来、「Outsystems」の魅力をお伝えする際には、システム開発時の効率性、保守のしやすさなど、システム寄りの優位点ばかりをご紹介することが多かったのですが、在宅ワークが必要とされる中、クラウド環境で、オールインワンでシステム構築できる「Outsystems」の導入は、BCP対策として有効な手段です。
以上、弊社の事例を参考までにご紹介しましたが、今後のシステム構築のご検討の一助になればと思います。